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近況と抱負など 2001.2
小山利枝子

 新しい世紀を迎えた年の始めに、友の会報第一号をお届することが出来て大変うれしく思います。この小さな冊子から波紋が広がっていくことを願っております。


 2000年は様々なジャンルの仕事をいたしました。まだ、雪の降りしきる2月に信越郵政局より発売される暑中見舞用絵葉書「かもめ-る」のためのアサガ オ原画を制作し、その後ひき続き同局より発売されていった花の絵葉書5枚セット4シリーズ(春夏秋冬)20点の原画を1年を通 して制作いたしました。
 7月には2年ぶりの東京での個展を青山の画廊「スカイドア」で開催し、新作を多くの皆様に見ていただきました。各方面 からいい反響をいただきほっといたしました。
 9月からは、上田女子短期大学で週1回実技の授業を担当するようになりました。予想よりも学生の反応も良く、教えることによる思いがけない発見もありました。
 また、本の表紙の仕事も6冊いたしました。その中でも、浅田次郎著「薔薇盗人」は全国の書店で目立つ所に置かれ、あちこちで見かけるという、うれしい体 験をいたしました。数年前に描いた深紅の薔薇の作品ですが、ぴったりの装丁に収まり自分の作品をあらためて見直す事になりました。
 また、郵便局では既に発売された3種類の「花だより」が置かれ、ライフワークとしている花を描いた作品が葉書となり、多くの方々に使っていただくことができました。
 何気なく始めた花を描くという仕事が10年以上続き、今は私と多くの人を結びつけてくれていることが実感される年となりました。
 9月には友の会の副会長としてずっと応援していただいている、諏訪勇さんのお宅で、会のパーティを開催していただきいただきました。地元だけでなく東京 からもご参加いただき、チーズとワインをいただきながら、始まったばかりの知事選などで楽しく盛りあがりました。
 まだまだ書ききれない多くのことがありましたが、楽しかったこと、うれしかったことと同時に多くの反省も浮かんでまいります。それらの気持ちを今後のエネルギーに変えていこうと思います。


 2001年は1月1日からオープンするインターネット・ギャラリーに参加することから始まり、2月には京都で個展を開催いたします。
 また、6月頃に「花だより」の原画展も企画しております。友の会のホームページも立ち上げたいと考えており、私の日々の活動や観たり聴いたりした展覧会やコンサートのレポートなどもお届けしようと考えております。
 そして何よりも追求している絵画の表現世界をより深くより美しいものにしていくために日々精進していきたいと思っております。
 どうぞ、今年も私の活動を御支援いただきますようお願い申し上げます。そして美しいもの面白いものを皆様とともに体験していきたいと思っております。こ の会報も一方的な通信ではなく、皆様の私の作品への感想にとどまらず、より広いスケールの情報や御意見をお寄せいただき、小さくても読みごたえのある通信 に育てていけたらと考えています。
 新しい世紀を、豊かに生きることの意味を探しつつ、皆様と歩んでいきたいと願っております。


小山利枝子